懸濁液としての構造強度/挙動
食品の構造強度を知ることは、分離挙動や沈殿傾向などを予測する上で重要です。サラダドレッシングや酢などの調味料には、ハーブや野菜の粒が浮かんでいるものが多くあります。良い状態で浮かんでいれば、消費者が容器を振って粒を分散させなくても、この食品混合物は安定した状態を保ちます。安定した調味料は、味も見た目も理想的です。構造的性質によって、風味、飲み物のコク、アイスクリームのクリーム状態、菓子の粘性、口当たりなど、消費者が食品に求める知覚特性も提供されます。このような全ての特性を調べるために、レオロジーを使用して食材を試験し分析することができます。
流動挙動
また、食品原料の加工性や充填挙動を予測するには、流動挙動を知ることが不可欠です。流動挙動は、消費者が食品を噛んだり飲み込んだりしたときに食品の構造がどのように変化するのか予測する上でも重要な役割を果たします。冷蔵庫や常温で保存されていた食品が消費者の口に入るまでの間には、温度が変化しますが、流動挙動はこの温度変化によっても影響を受けます。