粘弾性測定を行うと、スラリーと液体の流動に大きく影響し処理効率にも関わる重要な情報が得られます。
掘削
掘削流体は、ビットとドリルストリングに潤滑性を与え、ビット面から掘削屑を除去するほか、地層流体を防ぐなど掘削処理において様々な重要な役割を果たします。5°Cという低温の深海鉱山から最高180°Cの地熱井まで多様な環境において掘削流体の性能を監視し予測するためには、粘弾性測定が必要です。
処理と搬送
場合によっては、掘り出した材料を処理、精製する前に長距離搬送が必要なこともあります。管の寸法、流体の組成、ポンプ圧力などの最適なポンプ搬送条件を特定するには、粘弾性データが必要です。
廃棄物処理
鉱業は、廃棄物発生量が世界で最も多い業界です。廃棄物を搬送する前に大量の水を除去することにより、水資源、エネルギー、保管コストを削減できる可能性がありますが、廃棄物の濃度が高いと流動挙動が劇的に変わってしまう可能性があるため、最適な廃棄物処理戦略を立てるには粘弾性測定が必要です。
鉱業分野において測定対象となる代表的な材料